旅好き爺の旅行記
A photo journey by an old man who loves to travel

祖谷渓谷と淡路島への温泉旅(2025年1月)

2025年の最初の旅として、徳島県の祖谷渓谷、兵庫県の淡路島を訪ねる旅をしました。祖谷渓谷には35年以上前に立ち寄ったことがありましたが、そこに温泉があるのを知り再度訪れたいと考えていました。淡路島は徳島のそばにあり魚の美味しい場所なので合わせていくことを決めました。

1/13(月)
羽田空港10:10発のJAL455便で徳島空港に11:30に到着、入口には徳島阿波おどり空港だけに阿波踊りの彫像があります。

レンタカーを借りて早速祖谷渓谷を目指しました。昼食時なので徳島高速道路の徳島ICに入る前に徳島ラーメン大孫というお店でラーメンを注文しました。

スープはマイルドな豚骨と醤油の入った徳島ラーメンの茶系のスープで麺は中太ストレートです。テーブルには無料の生卵が置かれていて地元の人はみんなラーメンに入れていたのでそのようにしました。もやしやネギに厚切りチャーシューが2枚入っていてボリューム感のあるラーメンです。

食後すぐに祖谷渓谷にある今夜の宿であるホテルかずら橋に向かい15:00に到着しました。

一休みして早速温泉へ、まずは内風呂に入浴しました。泉質は無味無臭の単純硫黄泉で特にこれといった特徴はありませんでした。写真はホテルのHPのスクリーンショットです。

同じ階にある露天風呂行のケーブルカー乗り場に行き露天風呂に向かいました。

泊まった部屋の窓から先ほど乗ったケーブルカーが見えました。左の小さな小屋のようなものがケーブルカーです。昨日までの雪ですっかり雪化粧をしています。

夕食は、地元の旬の食材を使った会席料理です。前菜は鳴門金時のレモン煮、阿波牛のローストビーフと子持ち鮎オイル煮です。

上の空の皿には囲炉裏の炭火で焼いた祖谷の伝統料理の「でこまわし(じゃがいも、豆腐、こんにゃくの串焼き)」と鮎の塩焼きがのせられました。

地元の芋焼酎「鳴門金時」はあまりくせのない非常に飲みやすい焼酎です。

渓流のあめご(この地方ではアマゴではなくあめごと呼ぶそうです)のお造りとこんにゃくの刺身、鰻の酢の物が出てきました。あめごはあっさりとしてうまみがあり歯ごたえが良くとても美味しかったです。

徳島のブランド牛である和一と阿波尾鶏、季節野菜の陶板焼きは絶品でした。

最後にあめご丼、祖谷そばのお椀とデザートで満腹になりました。

1/14(火)
今日は朝から祖谷渓谷にあるかずら橋に行きます。かずら橋はサルナシなどの葛類を使ってかけられた橋で、長さ45m、幅2m、谷からの高さ14mで日本三大奇橋の一つで、重要有形民俗文化財となっています。現在の橋は安全のためワイヤーを葛で装飾しているらしく見た目よりは安全に作られているそうです。

一方通行になっていて、左手側の入り口で入場料を支払ってから渡り始めます。

35年ぐらい前にも祖谷渓谷に立ち寄りこの橋を渡りましたが、その時は感じなかったのですが足元が結構開いていて恐る恐るわたりました。年を取ったせいかもしれません。

ようやく出口側に到着、少し歩くと琵琶の滝があります。源平合戦の屋島の戦いに敗れた平国盛が安徳天皇を奉じて祖谷の入り土着したという平家の落人伝説の一つとなっていますが、その落人達が都での生活をしのびながらこの滝の下で琵琶を弾いたことから琵琶滝といわれているそうです。

かずら橋から山道を走っているとなぜか断崖絶壁に小便小僧の銅像が設置されていました。地元の子供たちや旅人が度胸試しに谷底にめがけて小便をした逸話から設置されたようですが、とても足がすくんで私にはできないでしょう。

再び徳島高速道路を戻り徳島経由で淡路島に向かいました。道の駅うずしおがリニューアル工事中でうずまちテラスで仮営業しているとのことでそこで昼食をとることにしました。

ここで全国ご当地バーガーグランプリで1位を獲得した「あわじ島オニオンビーフバーガー」、オニオンリングフライと飲み物のセットを購入してテラスで昼食としました。

ここからは先ほどわたってきた鳴門大橋が見えます。時間帯によってはうずしおも見れるはずです。写真のうずしおは3年前に訪れた時に観光船から撮ったものです。

本日の宿である、淡路島うずしお温泉うめ丸に向かいました。

部屋からは鳴門大橋が見えました。

温泉は内湯と露天のシンプルな作りです(写真は宿のHPからのスクリーンショット)。泉質は弱アルカリ炭酸水素塩泉(重曹泉)でいわゆる美人の湯ですが、炭酸水素イオンとナトリウムイオンの含有量が多く、今までこの系統の温泉には数多く入りましたが、ここお湯が肌触りのよさとヌルヌル感が一番強いと感じました。とても感動的な行くべき価値のある温泉です。

夕食は鯛活き造りフルコースと淡路牛です。付き出しと酢の物が出た後に、まずは鯛の活き造りが出ました。歯ごたえが素晴らしく新鮮さを感じます。

残りの半身が一度下げられ、その鯛とサザエの宝楽焼が出てきました。

有頭海老の天ぷらが出た後に今度は鯛の薄造りをウニの入っただし汁でしゃぶしゃぶ。

この後に鯛のあら煮が続きまさに鯛ずくし、これに淡路牛の溶岩焼と続きます。

この後に吸い物とごはん、香の物にデザートが出てきました。大満足の夕食でした。

1/15(水)
朝食の写真はありませんが、テーブル席にブリの蒸し焼きやその他のおかずはセットされていて、あとはブッフェ形式となっています。鯛めしや鯛茶漬けも自分で作れる形になっていました。朝食も含め鯛を堪能することができました。

食後は今回の旅行の目的の一つである、安藤忠雄が設計した現代風の本堂を持つ本福寺水御堂に向かいました。この寺は平安時代に創建されたと伝わる真言宗御室派の寺院で入口は普通のお寺に見えますが、中に入ると驚く光景が広がっていました。

コンクリートの打ちっぱなしの入り口を入ると円形の回廊があります。

円形の池の中央に本堂につながる階段がありました。池にはハス池となっていますが残念ながら冬なのでハスの葉も水の中にありました。6月から7月にかけては花が咲き綺麗になるそうです。

本堂内部は撮影禁止なので写真は朱色の回廊だけですが独特の雰囲気があります。ちなみに本堂には淡路市重要文化財の薬師如来像が鎮座しています。

この本堂は1991年9月に竣工されているので、ちょうど30年前に発生した阪神淡路大震災前にですが、損傷らしき跡は全くありませんでした。

次に向かったのは淡路島の北端にあるこの寺から近い絵島に行きました。絵島は2千万年前の砂岩層が露出した岩で長年の風雨や波で岩肌が不思議な絵模様になっています。自然のアート作品として淡路島のシンボルとなっている島です。日本神話の一つである国産み神話にはイザナキ・イザナミの二神があまのうきはしに立ちあめのぬぼこで作った日本列島最初のおのころ島がこの絵島であると伝承されています。古くからの景勝地で多くの和歌にも詠まれています。

残念ながら島の内部への立ち入りは禁止されています。遠くに明石大橋が見えています。

帰りの道に、道の駅あわじがあり、明石大橋を身近に見ることができました。

昼食はあなご丼のお店に行く予定でしたが、すでに売り切れだったので、やむなくあわじしま南パーキングのフードコートでタコのから揚げ丼を注文しました。2つの海峡に挟まれた淡路島は海鮮が美味しくこのタコも絶品です。

徳島空港でレンタカーを返却し、17:35発のJAL462便で羽田空港に定刻18:50に無事到着しました。

ケーブルカーで行く景色の良い露天風呂の温泉や泉質の素晴らしい炭酸水素塩泉に浸かり、徳島や淡路島の特産品の夕食を堪能することができ、今回も充実した旅となりました。

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