旅好き爺の旅行記
A photo journey by an old man who loves to travel

スペインバスク地方への旅ースマイヤ・ゲタリア(Elkano)編(2025年2月)

2/7(金)
今日はビルバオからサンセバスチャンに移動する途中にスマイヤとゲタリアに立ち寄ります。バスで直接サンセバスチャンに行くことができますが、今回は旅行会社Veltra経由でDiscovery Basqueが提供している専用ドライバーでの移動としました。

ゲタリアのレストランが13:00から開店のためホテル出発が11:15と朝余裕があったので、ホテルのそばの川沿いを散策しました。スビスリ橋のほうに向かうと4体の女性の彫像がありました。昔この川の船を女性たちがロープで牽引していた姿を現しているようです。

スビスリ橋はバスク語で白い橋という意味だそうです。歩道専用ですがデザインがとても面白いと思います。

11:15にドライバーのジョンさんが迎えに来てくれてスマイヤへ出発、40分程度で到着しサンテルモ教会の近くに車は停車しました。

サンテルモ教会から続く道で岬の突端まで行けるようですが、飛ばされそうな強い風でとても歩く勇気はありませんでした。2名の若者が歩いていたのが見えましたがしばらくすると引き返してきました。

スマイヤは恐竜時代の白亜紀から哺乳類の時代の古第三期までの連続した地層が見られる非常に珍しい地形を持っています。満潮だったせいか浜辺に近い地層は見えませんでしたが、雄大な風景でした。

スマイヤから15分程度で隣町の港町ゲタリアに到着しました。車を降りると右手に展望台らしきものがあり登ってみました。

漁船が停泊している港が見えました。

町のメインストリートといった感じでしょう。

ファン・セバスチャン・エルカノを含め35名の名前が刻まれた墓碑銘がありました。ファン・セバスチャン・エルカノはスペイン国王に仕えたバスク人の船乗り・探検家でゲタリア出身で、1519年ー1522年はマゼランが世界一周をした時、マゼランは1521年にフィリピンで戦死し、その後引き継いで世界一周を成し遂げた人物です。生存者は全部で18名なので、関連したそのほかの人の名前も含まれた墓碑銘なのでしょう。

散策しているうちに13:00近くとなったので昼食を予約したElkanoに向かいました。Elkanoはゲタリアを代表するレストランでミシュランの一つ星を長らく維持しています。バスクにせっかく来たので一軒ぐらいはミシュランの星のあるところと行きたいとでここに決めました。ちなみに左に見えるのは炭火で魚を焼くコンロです。

テーブルにはナプキンの上にElkanoをあしらったフォーク・ナイフ置きがありました。

席を予約しただけなのでアラカルトで料理を頼みました。一品目は名物のフィッシュスープのハーフサイズを頼みました。創業以来の味を守っているようで、濃厚な魚のうまみが出ていました。以前マルセーユでブイヤベースを食べた時のソースと同様な色と味でした。

次に来たのは店のサービスで手前はカニの身やみそをベースとしたソースで、奥の魚の切り身をこのソースにつけて食べると抜群の味になりました。肝醤油で食べる刺身といったところです。

二皿目に頼んだのはロブスターのマリネで、味・歯ごたえも申し分なく素晴らしい味です。

3皿目はバスク地方の名物であるメルルーサの顎の肉部分を使った”KOKOTXAS”異なる3つの味付けで調理したものです。グリル、バター、緑のソースでどれもいい味を出していました。

4品目はここに来たら絶対に食べたかったTurbot(イシビラメ)です。地中海や北大西洋でとれるため日本では見かけない魚ですが、繊細な味のする美味しい魚です。

フロアスタッフの方が、部位ごとにさばいて一人づつ盛り付けてくれます。部位ごとにわずかに味の違いはありますが、炭火で焼いてオリーブとバターのソースをかけただけなのになぜこんなにおいしい味になるのかは不思議です。何か他に秘密があるのでしょう。

ワインはTrascuevas 2022 Artukeという近くのリオハ地方の白ワインにしました。とてもバランスが取れたワインですっきりとした味わいで美味しかったです。

帰りに外のコンロを見ると、陽気なおじさんが各種の魚を焼いていました。

食事が終わったのがちょうど出発予定時間と同じ14:45で、さすがにミシュランの星の店というゆっくりと美味しい食事を味わえて大満足のランチでした。店の雰囲気もカジュアルで費用も他のミシュランの星のレストランよりはかなり抑えることができました。

ゲタリアから30分程度でサンセバスチャンで宿泊するHotel Zenit Convento San Martinに到着しました。サンセバスチャンの様子は別のパートでお伝えします。

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