2/8(土)
昨晩からサンセバスチャンのCentre地域にあるHotel Zenit Convento San Martinに宿泊しているが、サンセバスチャンらしく朝食ブッフェにも美味しいピンチョスが並べられていました。

今日はまず町全体を見下ろすためイゲルド山のケーブルカーで展望台に行く予定でしたが、あいにく運休中とのことでタクシーを呼んでもらい頂上に向かいました。曇り空ではありますが、ビスケー湾に面したラ・コンチャ・ビーチと市街が一望できました。

待ってもらっていたタクシーに再び戻り、旧市街へ行ってもらいました。運転手と簡単な会話をしましたが、自分はスペイン人ではなくバスク人だと誇りをもって言っていたのが印象的でした。ほとんどの表記にバスク語も併記されていてDonostiaはサンセバスチャンのバスク語表記です。
旧市街の中には車が入れないので入口のところで降車し、旧市街の奥にあるサンセバスチャンの守護聖人サンタ・マリア・デル・コロを祀ったサンタ・マリア・デル・コロ大聖堂を目指しました。まだ朝が早いせいか道には人気が少ないようでした。

サンタ・マリア・デル・コロ大聖堂の入り口はたくさんの彫刻で飾られています。

大聖堂内部は重厚感があります。


入口から通りを見ると遠くにサンセバスチャン大聖堂がそびえています。

出口の通りを左に進むと頭に荷物を乗せた女性の彫像がありました。ビルバオで見た引き舟をする女性の像などバスクの女性は重労働をしていたのですね。

しばらくするとバスクチーズ発祥の店La Vinaに到着しました。

昼食前ではありますが、ここでは有名なバスクチーズケーキをコーヒーとともに美味しくいただきました。クリーミーなためフォークではなくスプーンで食べるのが印象的です。

お店の人が焼き上がりのチーズケーキをこの棚に次々と並べていました。かなりの量一日で販売されているのでしょう。

店を出て少し歩くとサン・ビンセント教会がありました。16世紀に建てられたサンセバスチャンで最も古い教会のようです。ゴシック様式の立派な教会です。



昼時に近くなってきたので、まずはBar Sportに行きました。すでのお客さんが詰めかけていて。カウンターで立食しました。

ここではウニを食べましたが、ウニの殻の中にウニをスープ状ににしたものにイクラがトッピングされていて濃厚なウニの味のする素晴らしい一品です。

次に向かったのはきのこ料理で有名なGanbaraです。12:30開店でまだ閉まっていましたが、並んで待つことにしました。ここもミシュラン掲載店でした。

カウンターには各種の茸が並べられていて、右から2番目はポルチーニ茸です。一番左はアミガサダケでしょうか。

各種の茸のソテーは生卵が乗っていてとても香りが良く美味しかったです。

チャングロ蟹のタルトはほぐした身にカニ味噌のクリームが入っていて極上の味でした。

食後は旧市街の奥にあるサン・テルモ・博物館に行くことにしました。歴史や収集絵画の展示がありそこそこ見るものがありました。

ここを出てから少し歩くとグロス地区の海岸を見ることができました。消波ブロックに天然の石を使っているのに驚きました。

旧市街の観光・バル巡りを終え、ホテルに戻って雰囲気のあるバーでピンチョスを食べて夕食としました。

このホテルもミシュラン掲載店で美味しいピンチョスがありました。

2/9(日)
今日は朝から小雨模様の天気で午前はホテル周辺を散策する予定でしたが、近くの海岸を見てから、車で15分程度の場所にあるアスティアーガのPetritegiといシードルの醸造所に行きました。1月から4月はリンゴのお酒シードルの新酒のシーズンで料理とともに樽から注がれるシードルを飲むことができます。13:00開店で早く着いたのでまだ閑散としています。


売店でお土産を購入していると、13:00ちょうどに店の入り口が開き、中に入れました。席のそばには大きな樽の飾りがあります。

シードルは樽から直接注いでもらいますが、コップ1/4ぐらいでやめるのが泡立ちと香りがよいそうです。これとは別にテーブルにもボトルが置いてあります。アルコール度は6度ですが、こんな子供も飲んでいいのでしょうか。


料理は塩ダラのオムレツ、メルルーサのガーリック焼、牛熟成赤肉のLボーンステーキで、どれも美味しいですが、熟成赤肉のうまみは抜群でした。



デザートはクルミとチーズ

地元のお客さんが多く、同席した家族と少し話ができたのも良かったです。この食事もバスクの伝統の一部なのだと思います。
2/10(月)
今日はサンセバスチャン11:30発のバスで再びビルバオに戻りますが、朝時間があるので昨日行けなかったサンセバスチャン大聖堂に行きました。19世紀末にゴシック・リバイバル建築で建てられていますが、堂々とした立派な作りです。



近くにスーパーがあるので立ち寄ってみました。現地の暮らしぶりがわかるので旅行の時は時間があれば立ち寄る場所です。





ラ・コンチャ・ビーチに出てからホテルに戻りました。

ホテルをチェックアウトしてタクシーでバスステーションに、そばにウルメア川に架かるはマリア・クリスティーナ橋がありました。4本の塔が特徴的です。



サンセバスチャンからビルバオへのバスは頻繁に出ていますが、割安なALSA社のバスの2階部分の一番前方の席を予約しました。車窓からはウルキオラの山々が見えました。


ビルバオのバスターミナルからタクシーに乗って最後の宿Hotel Abandoに到着、周囲には多くのレストランがあり便利な場所にあります。
2/11 (火)
日本への帰路もマドリード、ロンドン経由でA350-1000の機材を使ったJL044便に乗って翌日羽田に17:20に到着しました。往復との乗り継ぎが2回ありましたが、遅延もなくスムーズな空の旅でした。バスク地方は日本からは行きづらいように感じましたが、さほどでもなく、英語はあまり通じませんが、スペイン語が話せなくとも親切な人が多く、困るようなことはありませんでした。バスクの食と文化に触れられて有意義な旅となりました。


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