旅好き爺の旅行記
A photo journey by an old man who loves to travel

7月17日(木)から25日(金)の7泊9日でスイスの鉄道を利用してザンクト・ガレン、エンゲルベルグ、インターラーケン、ベルンの4か所に行ってきました。2023年8月にもスイスの鉄道を利用して旅をしたので(投稿の編集 “スイス鉄道の旅” ‹ 旅好き爺の旅行記 — WordPress)今回は第2弾となります。

今回はこの旅の最終目的地のベルンを紹介します。中世ヨーロッパの町の姿を今に伝える美しい町並みのベルン旧市街は1983年に世界遺産に登録されており、2023年にルツェルンからの帰り道に通った時に次回は訪れたいと思っていました。

7/23(水)
朝起きるとバルコニーから朝日に照らされたきれいなユングフラウが優しく見送ってくれました。

ホテルで朝食をとり、インターラーケン東駅9:59発のベルリン東駅行のICEというInterCityExpressに乗車しました。ICEはドイツが誇る最高時速300㎞の列車でスイスまで乗り入れています。乗った列車とは異なりますが、昨日ハーダークルム展望台に行く途中で踏切を渡るICEの写真を撮りました。

今回も鉄道の旅のお供は駅のコンビニで購入したスイスの白ワインです。フルーティーで飲み口の良い味わいです。

列車はトゥーン湖の湖畔をしばらく走ります。

ベルン駅に10:56に到着、本日の宿は駅から徒歩7~8分程度のクロイツ ベルン モダン シティー ホテルです。当然部屋の用意はできていないのでスーツケースを預けて早速ベルン旧市街を散策しました。しばらく歩くと旧市街のランドマークである時計塔に着きました。
ベルンは1191年にツェーリンゲン公ベルヒトルト5世がアーレ川に囲まれた小さな丘に築いた砦を中心に発展してきました。この時計塔は(Zytglogge)は13世紀に町を囲む外壁の西門として建てられ、1530年にゼンマイ式時計が付けられたものです。街の発展の結果今では町の中央部分に位置しています。

しばらく歩くとベルン大聖堂の尖塔が見えてきました。ベルン大聖堂は12/13世紀の教会をもとに15世紀に着工された大聖堂で、スイス最大の後期ゴシックの傑作です。

正門扉のレリーフの「最後の審判」は素晴らしい出来栄えです。

ステンドグラスも見ごたえがあります。

次にこの近くにあるアインシュタインハウスに行きました。アインシュタインはドイツ生まれのユダヤ人ですが1903年から1905年の3年間家族とともにこの部屋に住んでいました。階段を上がってチケットを購入すると、アインシュタイン一家が当時使っていた家具や資料を見ることができます。1905年に特殊相対性理論を発表しているのでこの部屋で論文を書いていたかもしれません。

昼時になったので近くにあったハーモニーというレストランで大きなソーセージを地ビールとともにいただきました。スパイシーな味付けでビールによく合います。

旧市街を散策するとカラフルな装飾のある柱のある水飲み場があちらこちらに見られます。11あるそうですが、そのうちの5か所かを紹介します。下の写真は子供を食べている食人鬼

射手の泉、股の所に銃を構えた子熊がいます

サムソンの噴水、旧約聖書のサムソンがライオンを倒すシーン。ペットボトルに水を汲んでいる人もいるので飲めるのでしょう。

アンナザイラーの噴水、1354年にベルンで最初の病院を設立した女性

ツェーリンゲン公のシンボルである熊が甲冑をつけている姿

ベルンはスイスの首都なので連邦院は町の中央部にありました。

左側にはなんと観覧車がありました。高い場所からの眺めは最高です。

町の西側の景色です。

東側にはベルン大聖堂の尖塔が見えます。一周で終わりと思いきや、途中で乗客の乗降が繰り返され、4周して降り場に着きました。一周で終わらない観覧車は初めてでした。

連邦院前の噴水では暑い中、子供が楽しそうに遊んでいます。

牢獄塔の下を走る路面電車

ベルンはアーレ川側がU字形に蛇行して三方を取り囲んだ土地にありますが、ローライネ橋からアーレ川の橋を渡る鉄道が見えました。アーレ川はベルンアルプスのアーレ氷河を水源とし、先日まで滞在していたインターラーケンを経由してベルンそしてライン川に合流しています。

通りにはスイス国旗、ベルン州旗などが多く飾られています。ビルとビルはアーケードで結ばれている特徴的な構造で雨の日でも安心して歩けます。

スイス最後の夕食は宿泊しているホテルのそばにある、ベストウエスタンプラスホテルベルン内のVolkshavs 1914にしました。

スイスの赤ワインSyrah du Valais AOC Bonvin, Valais, Schweizを注文、香りがよく、力強い味わいのあるワインでした。

トーストとオリーブバターを添えたビーフタルタルのSmall Portionで注文しましたが、円形に盛られたビーフタルタルにこの半ギレのトーストが12枚ありました。シェアしないととても食べられない量です。他の場所でもそうでしたがSmall Portionは日本の一人前より少し多い程度でした。

チューリッヒ風オリジナルの子牛のスライス、ソースがとても味がよく美味しかったです。

7/24(木)
ベルン駅07:02発のIC8号に乗車、朝早くホテルで朝食を取れませんでしたが、チェックイン時に、朝早くチェックアウトするので朝食は取れないことを言ったら、サンドイッチや果物などが入った朝食パックを用意してくれていました。感謝です。
チューリッヒ空港駅に08:14に到着、チューリッヒ空港は鉄道のアクセスが良く便利です。空港カウンターでチェックインを済ませ、10:50発のフィンエアーとのコードシェア便であるJL6844便に搭乗しヘルシンキに14:35に到着しました。機内は水とブルーベリージュースは無料ですが、その他は有料でした。ブルーベリージュースというのがフィンエアーらしいです。
ヘルシンキ発18:25発のJL048便に乗換、羽田に予定より早い翌日14:20に無事到着しました。シベリア上空を飛ばないため欧州線は帰路は南回りですが、風向きのためか帰りも北回りだったのには驚きました。

スイスフランが対円で史上最高値をつける時期の旅でしたが、全体としては2年前旅行した時と費用はほぼ同じにできました。スイスはこれと言った料理はありませんが、ワインとチーズ等の乳製品はとても美味しかったです。またスイスアルプスの景色は絶景です。加えて中世の雰囲気を残した街並みなど歴史に触れるチャンスもあり最高の旅でした。これからも体力がある限り旅を続けていきます。

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